駆逐艦「島風」搭載の零式61cm5連装魚雷発射管の側面略図描いてみました。


島風魚雷発射管はなんと、究極の5連装発射管!

合わせて、3基×5連装=15発の一斉魚雷発射が可能!

とはいっても実戦では使われなかったようですが。。。

さて、問題はこの零式魚雷発射管とはどんなのだ!という話です。

いま駆逐艦「島風」のドックタグアクセサリーを作成していますが、この零式魚雷発射管の側面形状がよく解っていません。

参考にした資料は、下記の通りです。

日本の駆逐艦 オール大百科 2014年 08月号 [雑誌]

日本の駆逐艦 オール大百科 2014年 08月号 [雑誌]

ここに、島風竣工当時の図面が折込付録として付いています。

零式61cm5連装魚雷発射管が描かれています。また兵装のコーナーでも零式発射管の鳥瞰図が掲載されています。

ここで、問題なのがオール百科では形状が92式61cm4連装魚雷発射管に似ているとあり、折込図面でも、92式にそっくりです。

軍艦メカ 日本の駆逐艦

軍艦メカ 日本の駆逐艦

島風の魚雷発射管解説で、高荷氏の零式魚雷発射管の鳥瞰図と、島風の鳥瞰図イラストが掲載されています。

なお、島風の写真も掲載いるのですが、この形状が、92式によく似ている感じがするのです。

公式図は下記を参照しました。これを見ると、92式より、むしろ、90式や12年式のシルエットに似ています。なお、残念ながら零式魚雷発射管はシルエット程度の表現なので、雑記帳等のイラストにある、開口部等や庇等の形状はシルエットから想像するしかありません。

しかし、天板の中心から傾斜しているという「重要な基準」があり、これを元に写真集、公式図図面、イラストより、配置割付を行なって描いてみました。

日本海軍艦艇図面集 (日本造船学会編 モデルアートの書籍と違います。定価25,000円)

中古品で購入出来るかもしれませんが、貴重な公式図図書です。

そして、タミヤから販売されている、艦艇資料として貴重な「雑記帳」これが決め手となりました。

タミヤニュース別冊 軍艦雑記帳 (上巻) 64121

タミヤニュース別冊 軍艦雑記帳 (上巻) 64121

最期に、兵装の解説で、零式魚雷発射管のページには、島風の公試時の写真、オルモック湾での空襲を受けている写真、零式のイラストなど、参考にあります。また各型の側面イラストが掲載されており、とても参考になります。

MODEL Art (モデル アート) 増刊 帝国海軍駆逐艦 総ざらい 2014年 03月号 [雑誌]

MODEL Art (モデル アート) 増刊 帝国海軍駆逐艦 総ざらい 2014年 03月号 [雑誌]

なお、側面図はモデルアート社 日本海軍艦艇図面集1,2,3に掲載されていた側面図の再利用のようです。モデルアート日本海軍艦艇図面集も持ってるので新作の図面と期待していたのでちょっと残念でした。最近発売された模型や、研究結果との差異があると思われます。

さて、いろいろ紹介してきましたが、これれらの資料から、作図していみました。

特に参考になったのは、日本海軍艦艇図面集の島風公式図と、タミヤの雑記帳に零式61cm5連装魚雷発射管の鳥瞰図イラストを参考に、側面イラストを作図していみました。


零式の位置・サイズ・詳細

零式魚雷発射管と92式魚雷発射管の比較ですが、発射管その物は同一と考えると、公式図から割り出した横縦の長さはどちらもほぼ、同じサイズのようです。

零式は、楯天板が楯中央部から傾斜しているのが特徴的で、タミヤの雑記帳イラストから、零式のレイアウト構成を割付して作図しました。

(天幕キャンバスを張る、ジャッキステーは省略しています)

なお、この図には、零式横に格子上の点線があります。これは島風の手すりと、零式の位置(高さ)関係を示しています。 この格子の左横にある、「コ」の点線が高さ50~60cm位です。

ちょうどこの分がかさ上げされてるように公式図 日本海軍艦艇図面集 (日本造船学会編 モデルアートの書籍と違います。定価25,000円) 島風図面に描かれています。

公式図に描かれている零式は、1番はどの図面でも共通ですが、2,3番については、発射管と上甲板の間に、50~60cm(最初1mと書いたが、手すりが腰高なのでこの程度かと)程度のかさ上げが行われているような図面になっています。

実は島風のイラストを描いてみると、零式魚雷発射管が小さく(高さが低い)見えるのです。この理由が零式が上甲板(盛り上がり部分から)に対し、50~60cm(1m)程度のかさ上げを行なっていたイラストに仕上げると、全体的に、スッキリするイラストになる事に気が付きました。

これでWikiの島風写真や、駆逐艦総ざらいの島風および、零式魚雷発射管の解説ページに掲載された公試時の島風写真で解る、1番天板と2番および3番魚雷発射管の天板との段差による高低差のイメージに近くなます。

2番、3番 零式魚雷発射管をかさ上げしていないイラスト
島風A01test

2番、3番 零式魚雷発射管をかさ上げしたイラスト
島風 レイテ作戦 1944

一枚は、1番と、2番および3番魚雷発射管との高低差が大きく、島風公試時写真の各魚雷発射管の高低差と比較して違和感があります。

一方、下の魚雷発射管を手すり高にかさ上げした(公式図の通りで、50~60cm位?)イラストは1番と、2番および3番魚雷発射管の高低差が小さく、島風の写真と比較も違和感がありません。

それでは、次回作にご期待ください( ̄^ ̄)ゞ