艦艇ドックタグ建造とそのドック(加工機)の話


猫・工・艦のドックタグはこうやって製造しています。

ステンレス製のタグ型プレートを刻印しています。

マシーンはローランドDG社のEGX-350と呼ばれるCNCルーターです。3Dも含めた彫刻が可能な機械で、真鍮までですと切削加工が可能な高出力モーターを持っています。

ステンレス製ドックタグはサイズは以下の通りです。

縦:30mm
横:53mm
厚:1.2mm

軍隊で使われているIDプレートとほぼ同サイズです。
このプレートに人口ダイヤモンドカッターを取り付け、コンピュータ制御にて、図面の通りに正確に「けがき」して刻印しています。

刻印の深さは約0.03ミリ 線幅はおよそ0.1ミリ程度です。
この精密な刻印を施すためには、ドックタグの平滑(平面であること)の平均値が0.01ミリ位でなければ線が太くなったり、かすれたりします。ところが、ステンレスはJIS規格でもその制度以上に凹凸があることがしられていません。このため、特殊な方法を思いついてステンレス製タグ一枚一枚の傾きを調整し刻印することに成功しています。

現在はステンレス製に刻印していますが、以前は真鍮メッキ製品を使用していました。ですがこの傾きの精度が非常に悪く、歩留まりの酷さにJIS規格のステンレス製材料と信頼できる高精度の加工機を所有している福岡の工場に依頼することで安定したドックタグ型プレートを仕入れています。大判のステンレス製板から、大型レーザー加工機(学校にあるステンレス製蛇口の手洗い場などはこれで加工します。数メートルある大型加工も可能です)で切断していきます。その切断が終わって機械から取り出した状態が画像がこれです。
レーザー加工後のステンレス製板

これから一枚一枚取り出し、保護フィルムが張られた状態で納品されます。

データそのものは、Draftschaft2次元CADおよび、イラストレーターを利用して作図しています。其のデータをEGX-350のCAMソフトに取り込み、切削加工・研磨・サイレンサーゴム装着・パッケージングして出荷となります。

それでは本日ここまでです。