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駆逐艦黒潮 図面 12.7センチ連装砲C型俯瞰図

日本海軍が誇る量産型高速駆逐艦「陽炎型」の一艦、「黒潮(くろしお)」は、開戦から終戦までの幾多の作戦に参加し、数々の激戦の中で奮戦しました。本記事ではその諸元から最期の瞬間までを、時系列に沿って詳しくご紹介します。
本記事では、「黒潮」の戦歴を詳細に時系列でたどり、太平洋戦争におけるその活躍と最期を紹介します。高速性と強力な魚雷を活かし、数々の作戦で奮戦した「黒潮」の足跡を振り返ります。
【諸元と性能】
項目 | 内容 |
---|---|
艦名 | 黒潮(くろしお) |
艦種 | 駆逐艦(陽炎型駆逐艦3番艦) |
起工 | 1937年8月3日(藤永田造船所で竣工) |
進水 | 1938年10月27日 |
竣工 | 1939年12月27日 |
全長 | 約118.5メートル |
全幅 | 約10.8メートル |
基準排水量 | 約2,033トン |
主機 | 艦本式タービン2基2軸推進・出力52,000馬力 |
最大速力 | 約35ノット |
主兵装 | 12.7cm連装砲C型3基6門、61cm三連装魚雷発射管2基6門(九三式魚雷搭載) |
その他装備 | 機銃・爆雷・電探等(戦局に応じて増設あり) |
詳細な戦歴:
1940年:就役と初期任務
- 1940年1月27日: 藤永田造船所で竣工。呉鎮守府に所属し、第15駆逐隊(黒潮、親潮、早潮、夏潮)に編入。初代艦長は長岡本次郎少佐。訓練や巡航任務に従事し、陽炎型の性能を活かした艦隊演習を行う。
- 1940年10月11日: 横浜港で開催された紀元二千六百年記念特別観艦式に参加。天皇の閲兵を受け、日本海軍の主力艦として存在感を示す。
- 1940年11月15日: 第15駆逐隊が第一艦隊・第二水雷戦隊に編入。太平洋戦争開戦に向けた準備が加速する中、訓練を重ねる。
1941年:開戦前と緒戦
- 1941年4月~11月: 第15駆逐隊として、南雲機動部隊(第一航空艦隊)の護衛任務に備え、ハワイ作戦(真珠湾攻撃)の準備に参加。機動部隊の空母護衛を想定した訓練を実施。
- 1941年12月8日: 太平洋戦争開戦。真珠湾攻撃において、南雲機動部隊の護衛任務に従事。空母「赤城」「加賀」などを護衛し、ハワイ近海での作戦を成功に導く。
- 1941年12月下旬: 第二段作戦として、ウェーク島攻略作戦に参加。輸送船団の護衛および上陸支援を行い、ウェーク島占領に貢献。
1942年:南方作戦とミッドウェー
- 1942年1月~2月: 南方作戦の一環として、蘭印作戦(オランダ領東インド攻略)に参加。ジャワ島やスマトラ島への侵攻を支援し、輸送船団護衛や敵艦艇への警戒任務を遂行。
- 1942年2月27日~3月1日: スラバヤ沖海戦に参加。第15駆逐隊として、連合艦隊の夜戦部隊に所属。魚雷攻撃で敵艦に損害を与え、日本軍の勝利に寄与。
- 1942年4月: インド洋作戦(セイロン沖海戦)に参加。南雲機動部隊の護衛として、英海軍の基地や艦艇を攻撃する作戦を支援。
- 1942年6月4日~7日: ミッドウェー海戦に参加。南雲機動部隊の護衛任務を担うが、日本軍は空母4隻を喪失。「黒潮」は損傷を免れ、撤退する艦隊の護衛を続けた。
- 1942年8月~9月: ガダルカナル島の戦い開始に伴い、ソロモン諸島方面で活動。「東京急行」(ガダルカナルへの増援輸送)の護衛任務に従事。敵潜水艦や航空機の脅威下で、輸送船団を護衛。
- 1942年10月26日~27日: 南太平洋海戦(サンタクルーズ諸島海戦)に参加。機動部隊の護衛として、空母「隼鷹」「瑞鶴」などを支援。
- 1942年11月12日~15日: 第三次ソロモン海戦に参加。ガダルカナル島への増援輸送を護衛し、夜戦で米軍艦艇と交戦。魚雷攻撃で戦果を挙げるが、激しい戦闘で第15駆逐隊の僚艦「親潮」が損傷。
1943年:ソロモンでの最終戦闘
- 1943年1月~2月: ガダルカナル島からの撤退作戦(ケ号作戦)に参加。「黒潮」は撤退する部隊の護衛を担当し、敵航空機の攻撃を回避しながら任務を完遂。
- 1943年3月~4月: ソロモン諸島での輸送任務を継続。コロンバンガラ島やショートランド島への「鼠輸送」(小規模輸送作戦)に従事。敵の航空優勢下で危険な任務を遂行。
- 1943年5月7日~8日: コロンバンガラ島への輸送任務中、ブーゲンビル島近海で米軍の機雷原に突入。5月8日未明、機雷に接触し大爆発を起こす。「黒潮」は瞬時に沈没し、乗員全員(約240名)が戦死。僚艦「親潮」「陽炎」も同日沈没し、第15駆逐隊は壊滅。
「黒潮」の意義と評価
「黒潮」は、陽炎型駆逐艦の優れた性能を体現し、太平洋戦争の緒戦から終盤まで、護衛、雷撃、輸送など多様な任務で活躍しました。特に、真珠湾攻撃やスラバヤ沖海戦、ソロモン諸島での激戦では、夜戦での魚雷攻撃や機動力を活かした戦果を挙げました。しかし、ソロモン戦線の消耗戦と米軍の航空優勢により、最終的には機雷により沈没。乗員の全滅は、日本海軍の駆逐艦部隊にとって大きな損失でした。
「黒潮」の戦歴は、日本海軍の駆逐艦が果たした過酷な役割を象徴しています。その勇猛な戦いぶりは、今日でも海軍史の中で語り継がれています。
陽炎型駆逐艦 陽炎型諸元・兵装・コンセプトにつてはこちらの記事を参照ください。
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