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白雪は吹雪型駆逐艦(特Ⅰ型)の2番艦として横浜船渠で建造され、太平洋戦争緒戦からソロモン戦線まで、南方攻略やガダルカナル島の輸送作戦で活躍しました。世界初の近代的駆逐艦として知られる吹雪型の性能を体現し、エンドウ沖海戦やバタビア沖海戦で戦果を挙げましたが、ビスマルク海海戦で沈没しました。以下に、諸元・性能と1927年から1943年までの戦歴を時系列でまとめます。

諸元・性能
- 艦名: 白雪(しらゆき、Shirayuki、「白い雪」の意)
- 艦種: 一等駆逐艦、吹雪型(特Ⅰ型)2番艦
- 建造: 横浜船渠
■ 諸元・性能(就役時)
項目 | 内容 |
---|---|
起工 | 1927年3月12日(三菱重工業長崎造船所) |
進水 | 1928年3月20日 |
竣工 | 1928年12月18日 |
全長 | 118.4 m |
全幅 | 10.4 m |
吃水 | 3.2 m |
基準排水量 | 1,700 トン |
満載排水量 | 約2,050 トン |
機関 | ロ号艦本式ボイラー × 4基、艦本式ギアード・タービン × 2基、2軸推進 |
出力 | 50,000馬力 |
最大速力 | 約38ノット(公試時) |
航続距離 | 14ノットで5,000海里 |
乗員 | 約219名(1941年時) |
兵装(当初) | |
・50口径12.7cm連装砲A型 × 3基(計6門) | 機銃:7.7mm機銃2挺(後に13mm機銃、25mm機銃増備) |
・61cm三連装魚雷発射管 × 3基(計9門)予備魚雷9本 | |
・爆雷投射機、機雷敷設装備 爆雷:18個 |
- 特徴:
駆逐艦白雪 図面 12.7センチ連装砲A型俯瞰図

時系列戦歴
1927年3月19日~1928年12月18日:建造と竣工
- 1927年3月19日: 横浜船渠で起工。艦名は当初「第三十六号駆逐艦」。
- 1928年3月20日: 進水。
- 1928年8月1日: 「白雪」と改名。
- 1928年12月18日: 竣工。呉鎮守府籍、第11駆逐隊(吹雪、白雪)に編入、第二艦隊・第二水雷戦隊所属。
1929年3月30日~1934年6月29日:訓練と初期活動
- 1929年3月30日: 初雪編入で第11駆逐隊が吹雪、白雪、初雪に。
- 1929年6月29日: 深雪編入で第11駆逐隊が吹雪、白雪、初雪、深雪の4隻編成。
- 1931年12月1日: 吹雪が第20駆逐隊に転出、呉鎮守府予備艦。
- 1932年12月1日: 第二艦隊・第二水雷戦隊に復帰。
- 1934年6月29日: 深雪が駆逐艦電と衝突、沈没。第11駆逐隊から削除(8月15日除籍)。第11駆逐隊は白雪、初雪、吹雪(復帰)に。
- 1935年9月26日: 第四艦隊事件(台風による艦体損傷)。白雪は初雪(艦首切断)救援に参加、自身も損傷。1935~1937年に艦体補強改装。
1937年~1940年:日中戦争と仏印進駐
- 1937年: 第二次上海事変で長江水域作戦、杭州湾上陸作戦(H作戦)に参加。
- 1940年8月~9月: 空母飛龍、初雪と北部仏印進駐作戦に従事。連合艦隊演習やサイパン、トラック泊地での訓練に参加。
1941年12月~1942年2月:太平洋戦争緒戦(南方攻略)
- 1941年12月4日: 開戦時、白雪は第11駆逐隊(吹雪、白雪、初雪、司令:有賀幸作中佐)、第三水雷戦隊(旗艦:川内)、馬来部隊(司令官:小沢治三郎中将)に所属。海南島サマ出港、重巡鈴谷、熊野、妙高、三隅等の護衛でマレー、ボルネオ攻略支援。
- 12月11日: 第二次マレー上陸作戦で熊野、鈴谷、狭霧とボルネオ上陸護衛。マレー沖海戦ではZ部隊(戦艦プリンス・オブ・ウェールズ等)夜戦を試みるが接触失敗。
- 1942年1月27日: エンドウ沖海戦(マレー半島エンドウ沖)。英駆逐艦サネット、豪駆逐艦ヴァンパイアの夜間雷撃(サネット4本、ヴァンパイア1本)を艦底通過で回避。探照灯照射と川内以下で応戦、サネットを撃沈、ヴァンパイアを撃退。サネット生存者31名を救助、優遇対応。機銃弾で1名重傷。
- 2月13日~18日: バンカ・パレンバン攻略(オペレーションL)。シンガポールからの連合軍船舶攻撃で7隻以上を撃沈・捕獲。
1942年3月1日~4月:蘭印・インド洋作戦
- 3月1日: バタビア沖海戦(ジャワ島西部攻略)。第11駆逐隊(初雪、白雪、吹雪)と第12駆逐隊(白雲、叢雲)は第五水雷戦隊(旗艦:名取)に臨時編入。輸送船団襲撃の米重巡ヒューストン、豪軽巡パースを撃沈に貢献。戦闘中、艦橋に直撃弾で乗員1名戦死、11名負傷。
- 3月10日: 第12駆逐隊解隊、叢雲が第11駆逐隊に編入(吹雪、白雪、初雪、叢雲)。
- 3月23日: アンダマン諸島攻略(オペレーションD)。ポートブレアで哨戒・護衛任務。
- 4月上旬: インド洋通商破壊作戦(B作戦)。ポートブレアから哨戒後、4月13~22日、シンガポール経由で呉海軍工廠に帰還、整備。
1942年6月~7月:ミッドウェー海戦と再編
- 6月4日~5日: ミッドウェー海戦。山本五十六司令長官の主力艦隊護衛。米軍空襲で三隅沈没、妙高損傷も、白雪は無傷。
- 7月15日: 第11駆逐隊司令に杉野修一大佐着任。
- 7月下旬: インド洋通商破壊作戦準備中、ガダルカナル島米軍上陸(8月7日)で中止、ソロモン方面へ移動。
1942年8月~9月:ガダルカナル島輸送作戦
- 8月29日: 第11駆逐隊(初雪、白雪、吹雪)が陸軍川口支隊(佐渡丸)を護衛、ショートランド到着。第三水雷戦隊司令官橋本信郎少将(旗艦:川内)が外南洋部隊増援部隊指揮官に。
- 8月31日~9月1日: 川口支隊1,200名をガダルカナル島揚陸。
- 9月2日: 敷設艦津軽のガ島輸送掩護。ヘンダーソン飛行場砲撃。
- 9月5日: ガ島輸送(吹雪、白雪、天霧、陽炎、夕暮)。
- 9月8日: 米軍輸送船団空襲支援。川内以下(浦波、敷波、吹雪、白雪、天霧、陽炎、夕暮)出動も米艦撤収で戦果なし。
- 9月12日: ガ島総攻撃支援。陽炎、白雪が飛行場占領後の退路遮断任務も、占領失敗で反転。川内以下駆逐艦7隻で揚陸実施。
1942年10月~11月:サボ島沖海戦と第三次ソロモン海戦
- 10月14日: ヘンダーソン基地艦砲射撃(金剛、榛名)に乗じ、川内、朝雲、白雪、暁、雷で陸軍1,129名と軍需品をガ島エスペランス岬に輸送。白雪は甲標的基地員輸送。
- 10月17日: 陸兵2,159名等の輸送。白雪は由良掩護で米潜グランパスに爆雷攻撃(効果不明)。
- 10月24日: ガ島総攻撃支援。第一攻撃隊(川内、綾波、浦波、敷波、暁、雷、白露)に編入。飛行場占領報告で進撃も失敗で撤退。
- 11月1日~2日: ガ島輸送。甲増援隊(朝雲、天龍、村雨、春雨、夕立、時雨、白露、有明、夕暮、白雪、暁、雷)で揚陸。強風で装載艇9隻喪失、一部揚陸失敗。
- 11月12日~13日: 第三次ソロモン海戦(第一夜戦)。白雪は米水上艦隊との交戦に参加。吹雪が沈没、艦型呼称が「白雪型駆逐艦」に改定。
- 11月15日: サボ島沖海戦。日進護衛と叢雲雷撃処分を実施(戦史叢書で白雲誤記)。白雲は8月28日空襲で大破、日本で修理中。
1943年1月~3月:ガダルカナル撤収とビスマルク海海戦
- 1943年1月下旬: 上海から増援船団を護衛、木村昌福少将(第八艦隊)旗艦としてショートランド到着。
- 2月: ガダルカナル島撤収作戦(ケ号作戦)支援。
- 2月25日: 第八艦隊に転属。
- 3月1日~4日: ビスマルク海海戦。木村少将旗艦としてラバウルからラエへの輸送船団護衛。3月3日、連合軍機の反跳爆撃で第3砲塔弾火薬庫に直撃、艦尾切断、乗員32名戦死。木村少将は機銃弾3発で重傷も「指揮官重傷」信号を訂正。船体断裂で戦闘不能、敷波に木村少将らを移乗後、フィンシュハーフェン南東55海里(07°15′S 148°30′E)で沈没。生存者は敷波が救助。
戦歴の特徴と評価
白雪の諸元・性能と戦歴は、以下の点で際立っています:
- 特Ⅰ型の革新性: 吹雪型は38ノット、5,000海里、12.7cm砲6門、61cm魚雷9門を誇り、軽巡並みの火力で「世界最強の駆逐艦」と称された。白雪は特Ⅰ型の安定性・強度問題を改装で克服し、戦争全期間で高い性能を発揮。
- 緒戦の戦果: エンドウ沖海戦でのサネット撃沈(生存者救助)、バタビア沖海戦でのヒューストン・パース撃沈は、白雪の夜戦能力と魚雷戦の優位性を示す。
- ガダルカナル戦の酷使: 鼠輸送やサボ島沖海戦での連続作戦は、駆逐艦の限界を超える過酷さ。白雪は輸送、砲撃、護衛をこなし、戦略的柔軟性を発揮。
- ビスマルク海の悲劇: 反跳爆撃による弾火薬庫爆発は、吹雪型の設計上の脆弱性(弾火薬庫の防御不足)を露呈。木村少将の「陸軍を心配させない」姿勢は、白雪の武人精神を象徴。
- 白雪型への改称: 吹雪沈没後の艦型呼称変更は、白雪の戦歴と名声の証。
結論
白雪は吹雪型駆逐艦の技術的革新を体現し、太平洋戦争緒戦の南方攻略からガダルカナル戦の過酷な輸送作戦まで、日本海軍の主力として奮戦しました。エンドウ沖、バタビア沖での戦果、ガ島での不屈の任務遂行は、白雪の戦闘力と乗員の士気を物語ります。ビスマルク海海戦での沈没は、連合軍の航空優勢と吹雪型の限界を浮き彫りにしましたが、木村少将の指揮と白雪の名は海軍史に刻まれました。横浜船渠生まれの白雪は、特型駆逐艦の栄光と悲劇を象徴する存在です。

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