陽炎型駆逐艦の紹介
誕生と背景
陽炎型駆逐艦は、1930年代後半に日本海軍が開発した駆逐艦のクラスです。「条約型駆逐艦」の制約を超え、吹雪型や綾波型の設計を基にさらなる性能向上を目指しました。これらの艦艇は、太平洋戦争中の日本海軍の駆逐艦戦力の中核を担いました。
特徴
陽炎型駆逐艦は、高速性と重武装を両立した設計が特徴です。優れた航続距離と魚雷運用能力を持ち、夜戦や艦隊護衛で高い評価を受けました。
- 速力: 35ノット(約65 km/h)
- 航続距離: 18ノットで5,000海里(約9,260 km)
- 乗員: 約240名
兵装
陽炎型駆逐艦は、以下の武装を備えていました。
- 主砲: 12.7cm連装砲×3基
- 魚雷: 九三式酸素魚雷4連装発射管×2基
- 対空兵装: 25mm機銃×数基(戦争後期に増設)
- 爆雷: 対潜戦用の爆雷投射機を装備
諸元
- 全長: 118.5m
- 全幅: 10.8m
- 吃水: 3.8m
- 排水量: 約2,000トン
進水日と艦艇一覧
陽炎型の進水は1939年から始まり、計19隻が建造されました。主な艦艇には以下が含まれます。