吹雪型駆逐艦「吹雪」―近代駆逐艦の先駆け、その栄光と終焉


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出展 Wikipedia 特型駆逐艦吹雪


大日本帝国海軍が誇る近代駆逐艦の草分け的存在、「吹雪」。本艦は、従来の駆逐艦とは一線を画す高性能を持ち、後の艦隊編成に大きな影響を与えました。本記事では、その設計諸元と戦歴を中心にご紹介します。


基本諸元(スペック)

項目内容
艦名吹雪(Fubuki)
艦種駆逐艦(吹雪型1番艦)
起工日1926年6月19日
進水日1927年11月15日
竣工日1928年8月10日
建造所藤永田造船所(大阪)
基準排水量約1,750トン
全長約118.4メートル
全幅約10.4メートル
吃水約3.2メートル
主機蒸気タービン2基、2軸推進
出力50,000馬力
最大速力38ノット(約70km/h)
兵装(建造時)12.7cm連装砲×3基、魚雷発射管×3基(九〇式3連装)
乗員約219名

※改装により若干の変更あり。


吹雪型の特徴と意義

吹雪型駆逐艦は、それまでの「特型駆逐艦」とも呼ばれ、世界の海軍に衝撃を与えた設計でした。特に注目すべきは、巡洋艦にも匹敵する火力と航続力、そして優れた高速性能です。

それまでの駆逐艦をはるかに凌駕するこの艦型は、日本海軍の艦隊決戦主義を支える主力として、太平洋戦争に至るまで多くの任務に就きました。


駆逐艦「吹雪」(吹雪型駆逐艦一番艦、大日本帝国海軍)の戦歴を以下に簡潔にまとめます。

吹雪の戦歴概要

  1. 建造と初期活動(1928年~1930年代初頭)
    • 1926年6月19日:舞鶴工作部で起工。
    • 1927年11月15日:進水。
    • 1928年8月1日:「第三十五号駆逐艦」から「吹雪」に改名、同年8月10日竣工。
    • 第11駆逐隊(吹雪白雪、初雪、深雪)に編入され、主に中国方面(特に日中戦争関連)で活動。
    • 1930年12月:南雲忠一大佐が第11駆逐隊司令を務める。
  2. 艦体改装と第四艦隊事件(1935年)
    • 1935年9月26日:第四艦隊事件で吹雪型の初雪、夕霧が艦首切断の損害を受ける。吹雪も艦体強度問題により改装を実施。
    • 改装後、引き続き第11駆逐隊で活動。
  3. 日中戦争関連作戦(1937年~1940年)
    • 1937年7月28日:第四水雷戦隊(軽巡木曽、第6・10・11駆逐隊)に編入。
    • 1937年11月:第12戦隊指揮下で杭州湾上陸作戦(H作戦)に参加、上陸援護を担当。
    • 1939年11月:有賀幸作中佐が第11駆逐隊司令に着任。
    • 1940年8月~9月:第二航空戦隊(空母蒼龍、飛龍)に所属し、サイパン、ポナペ、トラック泊地での演習に参加。北部仏印進駐作戦にも一部関与。
    • 連合艦隊期末演習で雷撃訓練を実施。
  4. 太平洋戦争初期(1941年~1942年)
    • 1941年12月:第三水雷戦隊(南遣艦隊、司令官小沢治三郎中将)に所属。
    • マレー沖海戦(1941年12月9日~10日):重巡鳥海などと共にイギリス東洋艦隊Z部隊(戦艦プリンス・オブ・ウェールズなど)との夜戦を試みるが接触せず。翌日、Z部隊は航空攻撃で壊滅。
    • 第二次マレー上陸作戦・ボルネオ攻略(1941年12月11日~):第三水雷戦隊から分離し、護衛隊本隊(重巡熊野、鈴谷、駆逐艦吹雪、狭霧)としてボルネオ上陸作戦を支援。
    • エンドウ沖海戦(1942年1月27日):イギリス駆逐艦サネットを撃沈、捕虜救助を行う(救助は主に白雪が担当)。
    • 蘭印作戦・バタビア沖海戦(1942年3月1日):第五水雷戦隊に臨時編入、連合軍重巡ヒューストン、軽巡パースの撃沈に貢献。
    • ミッドウェー海戦(1942年6月4日~5日):山本五十六司令長官の主力部隊護衛として参加。
    • インド洋通商破壊作戦(1942年7月):第三水雷戦隊として参加するが、ガダルカナル戦開始により中止。
  5. ガダルカナル島関連作戦(1942年8月~10月)
    • 1942年8月29日:川口支隊(陸軍)をガダルカナル島へ護衛輸送。
    • 9月2日~5日:ガ島ルンガ泊地への突入・砲撃、輸送作戦を複数回実施。
    • 9月14日:ルンガ泊地突入も米艦不在、揚陸のみ実施。
    • 10月1日~8日:青葉支隊輸送や蟻輸送(大発動艇による輸送)に従事。
  6. サボ島沖海戦と沈没(1942年10月11日)
    • 1942年10月11日:外南洋部隊(第八艦隊)の一員としてサボ島沖海戦に参加。
    • 重巡青葉と同航中、米艦隊(重巡サンフランシスコ、ボイシ、ソルトレイクシティなど)の集中砲撃を受け撃沈。
    • 山下駆逐艦長以下220名戦死。生存者109名が米軍に救助され、ニュージーランドの収容所へ送られる。

総括

吹雪は吹雪型駆逐艦のネームシップとして、太平洋戦争開戦前は中国方面や演習で活躍し、開戦後は南方攻略(マレー、ボルネオ、蘭印)、ミッドウェー、ガダルカナル戦で重要な役割を果たしました。しかし、サボ島沖海戦での沈没によりその戦歴は終わり、吹雪型駆逐艦は「白雪型」、後に「初雪型」と改称されました。

吹雪型の登場は、世界の海軍設計思想に衝撃を与え、「駆逐艦=小型艦」という固定概念を打ち砕きました。その後の陽炎型、夕雲型と続く高性能駆逐艦の源流として、日本の造艦技術の高さを物語っています。

吹雪は単なる1艦ではなく、日本海軍の近代化の象徴であり、世界の駆逐艦設計に革新をもたらした存在でした。その華々しい活躍と、太平洋戦争の激戦をくぐり抜けた末の壮絶な最期――。

艦これなどで人気のある艦ですが、史実を知ればその魅力はより深まります。これを機に、吹雪の姿にもう一度思いを馳せてみてはいかがでしょうか。


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